会員紹介
生産農家 天田 晃(あまだ ひかる)さん
天田晃さん(43歳)は高崎市下滝町に住む認定農業者で、主に米麦を栽培している。両親や奥様とともに農業を営み、休日には3人の息子も手伝う。育苗も行っているため、農繁期にはアルバイトを雇うほど忙しい。小麦は「さとのそら」と「きぬの波」を栽培。水に弱い麦の湿害を防ぐため、湿気や水周りの具合で品種ごとの圃場を分けている。
美味しいものを消費者へ
「自分で食べて美味しいものを消費者へ届けたい」と話す天田さん。天田さんは栽培した小麦をうどんなどにして自家消費する。粒の状態で天日干し乾燥させ、1年ほど寝かした方が味が上がるそうで、生産者ならではの工夫と言える。また、日本の小麦が外国産に負けない様、品種改良をお願いしたいと話す。気候や風土の関係もあるが、パン・うどん・ラーメン・菓子など、それぞれに合った小麦の品種がもっと色々と近県で調達できれば消費拡大に繋がるのではと、国産小麦に対する思いが強い。
六次産業化にも一役
平成26年3月に完成予定の「関越自動車道 高崎スマートインター」に出来る、食品の大型モールで高崎産小麦を100%使ったうどんの店をやりたいと話す。六次産業化・テナント出店で小麦の消費拡大を推進する考え。
麦わらぼうしの会との連携を次世代にも継承
「麦わらぼうしの会」の活動には生産者として深く賛同している。父(75歳)から引き継いだ農業。今後は私の長男に継承する。来春、農業高校を受験する息子には農業の立場・役割をしっかりと伝える。そして、これからますます厳しくなるであろう日本の農業を守るためには各団体との連携が不可避であることを。
終わりに
天田さんは消費者の方々へ「地元の農産物で作った食品を一口でも食べて欲しい。きっと美味しさが伝わるはず。自分達もそれだけの自信を持っていますので。」と話す。